高血圧

血圧をコントロールする

感情の揺さぶりや緊張の連続も、血圧コントロールにマイナスの影響をもたらします。高血圧を解消するためにもイライラが少ない生活の工夫をして血圧を下げましょう。

イライラ解消は高血圧の予防に

感情の揺さぶりやイライラ、緊張の連続も血圧コントロールにマイナスの影響をもたらします。一方、横になり、何か楽しいことを考えていると、血圧が安定してきます。毎日を楽しく過ごしましょう。

横になると血圧が下がります

簡単に血圧を下げて安定させる方法に、横になって休むことです。体を横にすると、体全体の血管収縮が緩和されやすく、また、腎臓に流れ込む血液量が増えると、昇圧ホルモンの働きが弱まるので、血圧が低下します。一般に、15分以上横になっていると効果が現れます。個人差もありますが、20mmHgほど降下します。

イライラは血圧コントロールを妨げます

イライラ・高血圧
怒りや恐怖心、仕事などでの競争心は、交感神経の働きを高めて血圧を上げます。とくに激しいイライラのために、大声でどなったりすると、血圧は急上昇します。喜怒哀楽の感情のうち、怒に関しては、自分でうまくコントロールしながらやっていくことが得策です。怒りの感情が胸に押し迫ってきたら、深呼吸をしたり、緑の木々の近くなどを散歩してみましよう。また、不合理なことに関しては、怒りを抑え過ぎるのもよくありません。適切な方法で抗議をし、精神的ストレスをためこまないことも大切です。

森林浴でリラックス(血圧を下げる)

樹木が発する独特の香り成分フィトンチッドは、病害虫から身を守るなどの自己防衛機能を持っていますが、人の生体機能にもプラスに働きます。樹木の近くにいると、副交感神経が刺激され、心と体の緊張がやわらいで、血圧が下がります。森林浴というと、遠方に出かけるイメージがありますが、樹木が立ち並ぶ公園でゆっくりした時間を過ごすだけでも同じ効果が得られます。運動療法でウォーキングを行う場合も、できるだけ緑の多い場所を歩くといいでしよう。

マイカー通勤は血圧上昇につながります

電車通勤
車の運転は、継続的な緊張感がともなうため、とくに重症高血圧の人には良くありません。血圧が正常値の人も、運転中には収縮期血圧が30~40mmHgほど上昇するという報告があります。通勤にマイカーを使っている人は、仕事前と仕事後に血圧上昇の機会を持つことになるので、血圧が上がりつ放しの時間が続くことが多いです。これに渋滞や喫煙が加わると、さらに血圧が上がります。通勤手段には、歩く機会が多くなる電車通勤がおすすめです。ただし、ラッシュ時の車内は血圧を上げやすいので、ラッシュの時間帯を避けたり、快速でなく各駅停車を便う等の工夫をして混雑を避けましょう。

ギャンブルはほどほどに

勝ち負けのあるゲームや賭け事は、度が過ぎると、やっている最中は当然、勝敗がついた後も血圧を上がってしまいます。ちなみに血圧の上昇は、負けた時だけでなく、勝った時も起こります。ギャンブルはほどほどにしましょう。